多数のご応募ありがとうございました!!
第4回は大賞1名・入選2名・佳作2名・期待賞1名を選出!!
受賞者の皆さんは通常の賞金に加えて、さそうあきら氏による特別講義への参加権をゲット!!

漫画アクション+webアクション掲載

小さい頃から常に"一番"だった岡本。自らの存在証明のためにその数字に固執する彼女だったが転校生・河野優里の出現によりアイデンティティが崩壊していく。思春期ならではの心の揺らぎと激情を繊細かつダイナミックに描き出す意欲作。
主人公が抱える信念と環境、自分の存在意義を脅かす者への言いようのない感情を端的な台詞や表情、演出で巧みに描き出し、思春期の心の揺らぎや溢れる激情を作品を通して強く訴えてくれる気持ちの良い作品でした。所々の展開の仕方や絵柄の読みやすさにはまだ向上の余地がありますが、感情表現と作家性に読者を強く惹きつける魅力があり今後の作品にも大きく期待したいです。


映画で得た知識をもとに軽口を叩く若い警官に突如訪れる"現場"の銃撃戦。現実を前に怯え、動くこともできない新米を先輩は優しくリードしようとするが…。
軽口を叩くお調子者の警官が現場で先輩の言葉を受けて成長していく姿が「手を上げろ!」という言葉に込められており、見せ場を意識して作り込まれていると感じました。絵柄も丁寧に描かれており好感が持てます。先輩と後輩の関係性が物語の肝にもなっているので、序盤で二人の関係性を示す描写がもっとあってもよかったかもしれません。


怪事件を追って「儺面村」を訪れた記者。不気味な料理、謎の肥やし、奇妙な体験の連続で警戒心が高まる中、監禁された少年に遭遇する。二人で脱出を試みるが、儺面の祭が始まってしまう――。
村の不穏な雰囲気を引き出す表現力、登場人物の魅力的デザイン、効果的なホラーの演出、全体的に作品の完成度が非常に高かったです。ただし、最後まで読んでも、セリフ以外で主人公がループしていることになかなか気づけず説得力が多少弱まったので、トリックの仕掛けを作品全体の構成に組み込むような作品作りを意識してほしいです。


借金のカタにヤクザに売られた周防花は、返済のためある仕事を命じられる。それは、戸籍ロンダリング、結婚詐欺を行う偽装結婚だった。ある日、依頼人とトラブルになり、相手の弁護士から呼びたてられた花。そこに待っていたのは、かつて隣の家に住んでいた、菊木春人だった――。
家族によってヤクザに売られ、人間不信に陥った主人公が、偽装結婚屋という新たな切り口で、疑似家族を通して幸せをつかむ構成は非常に面白かったです。 ただ、ストーリーの構想が大きく読み切りとしてはページが多いものの展開が窮屈なので、キャラクターへの感情移入が控えめにならざるを得なかったです。 ここがクリアできずページが多くなりそうなら、そもそもの設定から見直してみるとよいと思います。


温暖化により、エアコンスーツなしでは暮らせなくなった日本の夏。汗をかく感覚や他人の匂いが遠のいていく人々と、環境に適応し暑さを克服した人との間に広がる差。そんな二人の女性の、真夏のひととき。
短いページ数で世界観の雰囲気のみならず、二人の友人の複雑な関係性まで伝わってきます。地球温暖化をテーマにした作品なのにもかかわらず説教臭さもなく、表現には不思議な魅力がありました(スーツが可愛い…!)。一方、ページの中で読者に一番に伝えたいことがどこにあるのか伝わりづらく、次回作ではコマ割りや演出のバリエーションを増やし、情報の強弱をつけてみてほしいです。


憧れの先輩に男として認められたい主人公と、彼を女の子のように扱う先輩のやり取りがバカバカしく楽しめました。ただ、エロコメディの要素が強いわりに絵で魅せるシーンが少なかったように感じます。見せ場ではもっと絵に力を入れて、キャラの表情やフェティッシュな絵をしっかり描き込んでほしいです。
webアクションでの受賞作品の公開は5月9日(金)になります!
第7回の受付開始しております!!みなさま奮ってご応募ください!!